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about Harmonia KOBE

ハルモニアKOBEは、特筆すべきインターナショナルな伝統をもつ歴史的地区として有名な神戸の北野町にあります。
多文化交流を有する長い歴史、特にヨーロッパとの密接なつながり(かつて多くのヨーロッパの 外交官や著名人が北野町に在住)をもつこの場所には、芸術育成を必ずや助けてくれる大変特別な雰囲気があるのです。

理念

ハルモニアという言葉は、「共同、同意、調和」という意味のギリシャ語のἁρμονίαから引用しました。これはἁρμόζω (harmozo)という単語「共に一致すること、加わること」に由来しています。
「ハルモニアKOBE」という名前には、私たちの教育論と音楽・芸術教育のビジョンに対する思いをこめました。 音楽のもつ壮大なコミュニケーション能力への感謝。音楽はいかなる国境、年齢や文化の差異も乗り越えることができます。
ですからクラシック音楽の研鑽を通じ、ハルモニアKOBEは、異なる人々や文化交流に必要な寛容さ、理解そして協調の精神を推進していきたいと思います。
ハルモニアKOBEにおいて、皆さんがこの音楽の持つ驚くべき力を学び、人生のクオリティを高め、より良い社会のために、その力を駆使することができるようになっていただきたいと願っています。
神戸には、特有の国際文化交流の歴史があります。真の教育、創造力をもって 文化・芸術プロジェクトをここ日本に築くことを目指している私たちにとって、神戸はまさに意を得た場所なのです。

使命

ハルモニアKOBEは、主にヨーロッパの伝統文化、特にイタリアとウィーンのクラシック音楽の潮流を汲んだ音楽教育を提供することを目的としたスクールです。
ハルモニアKOBEは、いかなる学閥にも捉われず、仲介者を必要とせずにクラシック音楽教育を受けることができる、いわば、音楽の源流にダイレクトに飛び込んでいける機会を提供することに尽力いたします。
ハルモニアKOBEはいかなる人工的あるいは歪曲も避け、インターナショナル・スタンダードな音楽創りを提供したいと考えています。
こうした理由から、講師陣は、日本文化と社会に対する深い造詣と敬意を持つと共に、強いインターナショナルなバックグラウンドをもつ者の中から、選りすぐられた人材であります。
ハルモニアKOBEが最も大切にしているのは生徒自身の意思であり、才能と大志により能力をのばしたいという彼らのニーズです。
私たちは、音楽の勉強とは、単なる技術習得や達成ではなく、生徒の個性を育むことだと考えます。
このため、音楽・芸術創りの核となるプロセスにおいて、人間形成を大変重要視しており、創造力を伸ばすよう奨励いたします。

ハルモニアKOBEは、あらゆるレベルの生徒に対し、常に明瞭な情報、アドバイスおよびサポートを提供できるよう尽力いたします。

Violin

マウロ・イウラート

Mauro IURATO
代表講師

– 経歴 –

イタリア、トリノで生まれる。これまでにヴァイオリンをマッシモ・マリン、フランコ・グッリ、コラード・ロマーノ、サルバトーレ・アッカルド、ミヒャエル・フリッシェンシュラーガーの各氏に師事。

4歳よりピアノをはじめ、9歳よりエレナ・グイッツァルディ教授のもとヴァイオリンを習い始める。学生時代はヴァイオリンの最優秀生徒として数々の賞を受賞し、一般の学問でも秀でた成績を得る。

1992年、ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院に入学しマッシモ・マリン教授に師事。1997年に同音楽院を通常より一年早く最優秀成績で卒業。同年に「DE SONO」音楽協会より奨学金を得てフランコ・グッリ、コラード・ロマーノ、サルバトーレ・アッカルドなど著名なヴァイオリニストのもとで学ぶ。

1998年、ウィーン国立音楽大学に入学し、2003年3月までミヒャエル・フリッシェンシュラーガーのもとで更に技術を磨き、数々のイタリア国内、国際コンクールで優勝を果たす。ヨーロッパ各地、カナダ、アメリカなど、幅広く公演を行う。またソリストとして、ザグレブソロイスツや国立モルドヴァ管弦楽団、韓国室内管弦楽団などのオーケストラと共演する。また、イタリア人ピアニストのジュゼッペ・マリオッティとデュオ活動を始める。1999年にはアンサンブル・サリエリ・ウィーンの首席ヴァイオリン奏者に就任し、「フォネ」 レーベルより2枚のオラトリオが収録される。

2002年にウィーン国立大学とトリノの「ラ·ヌオヴァ·アルカ」音楽協会の協力プロジェクトとして、WTV (ヴィーン·トゥリン·ヴィルトゥオージ)国際室内楽団を結成する。イタリアの「チェルボ国際室内楽祭」、カナダの「オーフォード・フェスティバル」、ウィーンの「ノイエス·クンストラーフォルム」などの音楽祭に参加、好評を得る。

ウィーン国立音楽大学の成績優秀生として選ばれ、日本国内コンサートツアーに参加。この来日がきっかけとなり、同プロジェクトの一環として2003年4月より徳島文理大学音楽学部のヴァイオリン科、客員准教授として着任、日本を拠点とした活動が始まる。ジュゼッペ・マリオッティ氏とのデュオでの活動は1998年より始めるが、来日後UniDuo(ウニドゥオ)を結成し、日本国内、イタリア、オーストリアなどの演奏会にて成功を収める。2枚のアルバムを制作。

2006年よりアンサンブル神戸のコンサートマスター、2007年1月より大阪フィルハーモニー交響楽団にコンサートマスターとしてゲスト出演を重ね、数多くのコンサートに出演、テレビ、ラジオにも放映される、その他、日本の有名オーケストラ、東京交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、兵庫芸術文化センター管弦楽団などにもコンサートマスターとしてゲスト出演を重ねる。

2007年から2009年まで大阪国際音楽振興会理事を務めた。

2015年、TEDxYouth@Kobeに出演、「How classical music reaches your mind」の演題で講演する。同年ポップデュオゆずの「OLA!!」に共演、ヴァイオリン演奏とプロモーションビデオやテレビに出演し、音楽活動の場を広げた。

定期的にマスタークラスを教えるが、ザルツブルク・モーツァルテウム大学の夏季国際音楽セミナーは2004年よりアシスタント、2015年より現在まで教授としてコースを持つ。2016年モントリール・マギル大学音楽部にてマスターコースと演奏会、2015年よりイタリア文化会館ー大阪主催 “ラボラトーリオ・ムジカーレ” ヴァイオリンとピアノのマスタークラスをプロデュース。

相愛大学音楽学部、兵庫県立西宮高等学校音楽科各講師。

2011年よりHARMONIA KOBE(ヴァイオリンスクール)を設立。2016年にハルモニアKOBE株式会社を設立する。世界的レベルでの音楽教育を提供できるスクールをモットーに、真摯にヴァイオリン教育を望む生徒たちに日々レッスンを行なっている。

2019年には兵庫県と神戸市における芸術および教育活動を通じた日本社会への貢献により、公益財団法人神戸文化支援基金による第8回Kobe Art Award優秀賞を受賞。

2020年、2021年コロナ禍の活動としては、神戸市主催「Stay Home #うちで過ごそう~KOBEの未来のために」、兵庫県芸術文化協会主催「がんばろうひょうご!つながろうアート!」、神⼾新聞企画による動画「秘密のコンサート六甲⼭×クラシック」などに映像出演。また⺟国イタリアに対するチャリティーコンサートを⾏い収益金を約140万円を寄付する。


 2022年 神戸市の六甲山賑わい事業に採択され、六甲山上にハルモニアKOBE野外ステージをオープン。自然、文化、健康をテーマに新しいタイプの文化施設をスタートさせる。


 2022年より神戸市中央区文化センター音楽プロデューサー。(公財) 神戸文化支援基金より設立30周年記念「こぶし志縁賞」、神戸市より文化奨励賞受賞。


 トリノの偉大なヴァイオリニスト、G.プニャーニ(1731-1798)が所有していた1690年製のG.カッパ作「コッラ·デッラ·キエーザ」のヴァイオリンと、彼のために特別に作られたG.ルッキの弓を使用している。また、Jargar Stringsのアーティストでもある。


 2023年6月、イタリア共和国騎士の称号を授与された。

倉林 祐子

Yuko Kurabayashi
アシスタント講師

– 経歴 –

2歳10ヶ月からヴァイオリンを始める。故 西崎信二、西崎崇子、故 進藤眞弓 (旧姓木村) 各氏を経て 川上久雄氏に師事。

卒業後、L.ガンベリーニ、P.キアバッチ、瀬川光子 (旧姓石井)、マウロ・イウラート各氏に師事。

昭和音楽大学卒業。桐朋学園大学音楽部附属桐朋オーケストラ・アカデミー教育課程(ヴァイオリン専攻)修了。イタリア・フィレンツェ留学。

ルイジ・ガンベリーニ氏 (フィレンツェ・ケルビーニ・コンセルバトーリオ 教授)ヴァイオリンを師事。パオロ・キアバッチ氏 ( コンセルヴァトーリオ・チェゼーナ教授)、室内楽を師事。

宮本 裕子

Yuko Miyamoto
アシスタント講師

– 経歴 –

5才よりヴァイオリンを始める。

桐朋学園大学短期大学部芸術科ヴァイオリン専修卒業。

学習院大学文学部卒業。ヴァイオリンを水澤真澄、下川美帆、野口千代光、マウロ・イウラート各氏に師事。これまでに横浜山手の西洋館、美術館、福祉施設などでソロ、ジョイントコンサートに出演。

在学時より横浜の音楽教室及び自宅で指導を開始。

2009年より宝塚市で「ヴァイオリン教室YOU」を主宰。

指導歴15年以上。現在までに3才〜シニアの方まで80人以上を指導。

Cello

水野 奈美

Nami Mizuno

– 経歴 –
兵庫県出身。東京芸術大学音楽学部在学中、学内にて最高得点を取得し福島賞受賞。日本音楽コンクール、全日本ビバホールチェロコンクール上位入賞。これまでヨーロッパ、アメリカ世界各地でリサイタルを行う。1996年にはクレムス音楽祭(オーストリア)ディプロマ受賞。2004年シンシナティ大学(アメリカ)にてColin Carr氏と共にBach Annaliaに出演。カールスルーエ音楽大学にてマルティン・オスタータークに師事。マスターコースにてダヴィド・ゲリンガス、アントニオ・メネセス、ワルター・ノータス、フィリップ・ミュラー各氏に師事。
後進への指導では全日本学生音楽コンクール全国大会第1位、日本クラシック音楽コンクール全国大会最高位など優秀な生徒を多数輩出している。

– 担当曜日 –
都度相談

– 対応レベル –
導入から、音楽高校・大学受験、留学、コンクール受験まで、生徒さんのレベルいずれにも対応。

– 指導実績 –
全日本学生音楽コンクール全国大会第1位受賞 等。

Piano

佐野 まり子

Mariko Sano

– 経歴 –
東京藝術大学卒業、イタリアのイモラ国際ピアノアカデミー(Accademia Pianistica Internazionale “Incontri col Maestro”)ピアノ科、及び室内楽科修了。ユーリ·テミルカーノフやアントン·ナヌート等の著名な指揮者と共演他、イタリア各地にてリサイタルや音楽祭に数多く出演。東京文化会館にてリサイタル。2007年度青山音楽賞受賞。NHK·FM名曲リサイタル等に出演。ソロや室内楽の演奏活動の他、イタリアやスペインでマスタークラスやコンサートを行うなど幅広く活動を行っている。
これまでに佐々木素、畑彰子、賀来満智子、小林仁、今井顕、フランコ·スカラ、ラザール·ベルマン、エリック·ハイドシェック、パウル·バドゥラ=スコダの各氏に師事。室内楽をピエール·ナルチーゾ·マージ氏に師事。
大阪教育大学、相愛大学音楽学部、兵庫県立西宮高等学校音楽科各講師。

- 担当曜日 –
水曜日

– 対応レベル –
初級〜

Solfege

伊藤 有美

Yumi Itoh

– 経歴 –
神戸大学発達科学部卒業。幼少よりピアノを伊藤ルミ氏に、作曲およびソルフェージュを江藤誠仁右衛門氏に師事。2008年にデビューリサイタルを行い、2017年にかけて10回のピアノリサイタルを開催する。
現在は主に合唱の領域で伴奏者や指導者として活動中。
作曲家としては2001年の神劇まわり舞台「かもめ」(チェーホフ)への参加をきっかけに、劇団「どろ」の音楽を長年担当。毎年伊藤ルミ氏のコンサートの為に日本の童謡や唱歌をテーマとした編曲作品を寄せ、好評を得ている。

– 担当曜日 –
日曜日

– 対応レベル –
導入、初級、中級、上級、受験コース

Flute

リタ・ダルカンジェロ

Rita D’Arcangelo

– 経歴 –

リタ・ダルカンジェロは、ペスカーラ音楽院(イタリア)でフルートを優等で卒業した後、マンチェスターのロイヤル・ノーザン音楽院、ミラノの国際音楽院、マンハイムの音楽大学を卒業した。スイスのウェッギスフルートフェスティバルのマスタークラスでは、2008年に長原14Kフルートヘッドジョイントの金賞を受賞し、2016年と2019年にはゲストアーティストとして招待されている。

2011年、ニューヨークのカーネギーホールでソリストとしてデビュー。J.ロドリゴの「コンシェルト・パストラル」をレパートリーに持つ数少ないフルート奏者の一人である。ドイツのラジオ局SR2、SWR、WDR、日本のNHK、バチカン放送のために録音した。第一フルートとしては、日本のHPACオーケストラ、大阪フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア・ゴルゾフスカ、ユナイテッド・チェンバー・オーケストラ、ベルリン・ドイツ・オペラ・カンマーソリステンなどで活躍している。室内楽では、ピアニストのジュリアーノ・マッツォッカンテ、ギタリストのヤクブ・コウスコとデュオで共演。 また、ドイツ国立大学BTU-コットブス音楽学部のフルート教授、ベルリンの私立音楽大学アカデミーでは、オーケストラ楽器の学科長を務め、アジア、ヨーロッパ、アメリカのマスタークラスで定期的に指導している。

出版されたディスコグラフィーには以下のようなものがあります。チェドヴィル”フルートと連続奏法のための6つのソナタ「The Pastor Fido」(Wide Classique 2010)、ジュリアーノ・マッツォカンテとのデュオによる「Allegro con Brio」(Wide Classique 2012)は、グローバル・ミュージック・アワード(Global Music Awards)の器楽演奏ソロ部門で優秀賞を受賞している。A; “A Virtuoso Journey” (2015年ケンタウルス) グローバル・ミュージック・アワードの「ゴールド・メダル・ウィナー-優秀賞」受賞(アメリカ、ロサンゼルスA; “Rita D’Arcangelo – Jakub Kościuszko” (QBK – 2016); “Solo Bach” (Centaur 2017)は、J.S.BachとC.Ph.E.Bachの独奏フルート音楽に特化したもので、J.S.Bachのヴァイオリンとチェロのためのレパートリーの中から、Rita D´Arcangeloによるいくつかのトランスクリプションも収録されている。 “Inspired by Rita D´Arcangelo” (QBK 2019) 彼女の芸術にインスパイアされた新曲の世界初録音。”20世紀と21世紀のフルートとピアノのためのファンタジーとロマン” (DaVinci Classics C00317) ジュリアーノ・マッツォッカンテとのデュオで、フルートとピアノのための最も美しいロマンスとファンタジーを、二人に捧げるいくつかの新曲とともに収録した。

リタ・ダルカンジェロは永原フルートアーティストであり、永原貫一氏が彼女のために特別に製作した美しい楽器で演奏しています。

www.ritadarcangelo.com

History

響 敏也

Toshiya Hibiki

– 経歴 –

スタジオ・オーケストラのトランペット奏者として演奏活動後、放送作家の執筆活動を経て「作家・音楽評論 家」。オペラと落語の合体『オペらくご』の創案と脚本、音楽舞台の台本(大阪フィル・ポップス、アンサンブ ル・ベガ等)、音楽番組の台本執筆。近年は詩作や作詞に力を注ぎ、作曲家・宮川彬良と新しい「うた」やオペ ラを連作中。著書=『親父の背中にアンコールを~朝比奈隆の素顔の風景』等。脚本=オペらくご《背広屋の利発な結婚》《ドンならんな!》和菓子屋騒動記《こしあん取って!》音楽劇『私がベートーヴェンです!』作詞= 合唱組曲『少年の時計』、松井秀喜選手公式応援歌『栄光の道』/歌劇《あしたの瞳》~もうひとつの未来、歌劇《ブラック・ジャック》~時をめぐる3章/合唱組曲・少年少女と「まち」のための9つの風景《カンターレ! あかんたーれ》